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Transition

プログラミング・数学の学習の記録

「英語が話せない…」と悩んだら:流暢になるためのマインドセット・練習スキーム9つ

英語

最近、海外に出て行く友人が増え、よく「英語しゃべれない…どうしたらいい…?」みたいな相談をにのる機会が増えたのですが、殆どのケースで、中学・高校・大学で6年間+英語をやってきた人たちに足りないのは文法や語彙などの「知識」よりも「英語を話すためのマインドセット」だったりします。そこで、私がこれまでの2年のアメリカ生活で学んだことを箇条書きで簡単にまとめました。英語習得で苦労している方の参考になれば幸いです。

 

以下目次

"Sorry for my bad English" をやめろ!
ネイティブスピーカーが話す英語⊂英語
他人の英語をよく観察しよう
ゆっくり話そう
うまく物事を説明する方法を勉強しよう
自分の日本語から表現を持ってこよう
英語を楽しんで話せる人を探そう
シャドーイング、オーバーラッピングをやろう
聞き返す練習をしよう

目次終

 

"Sorry for my bad English" をやめろ!

まずはこれを言うのをやめましょう。なかなか自分の言いたいことが伝えられず、そして相手の言ってることもなかなか聞き取れず、なんとなく申し訳なさから「英語下手でごめんなさい」と言いたくなる気持ちはわかりますが、言われた側は余計に気を遣ってしまいます。別にそんなこと言わなくても相手は「ああ、この人は英語を勉強している途中なんだな」としか思いません。やめましょう。

ネイティブスピーカーが話す英語⊂英語

ネイティブスピーカーと話すと「変なこと言ってしまったらどうしよう…」「発音おかしくないかな…」と萎縮してしまう気持ちは痛いほどわかります。ですが、英語というのは世界的に話されている言語であり、ネイティブスピーカーじゃない英語話者も多くいます。アメリカ人が話す英語とイギリス人が話す英語でもかなり違うわけで、国や地域の数だけ訛りや方言があります。自分の話す英語は「日本語方言・訛りの英語」だと捉えましょう。ちょうど日本語に多数の方言があって語彙や表現、更にイントネーションが違うようなものです。別に、アメリカ英語で使われないような表現や発音をしても「日本語訛りの英語」だと認識されます。

また、特にアメリカでは他の国からの移民が多く、学校や職場では英語を話し、家庭ではそれ以外の言語を話す人も多いです。私の知り合いでも、中国系やベトナム系の家庭に生まれ、第一言語は中国語やベトナム語で英語はあとから身につけた、というようなアメリカ人がたくさんいます。彼らはもちろんアメリカで育ったアメリカ人なので流暢なアメリカ英語を話しますが、よく聞くとかすかに彼らの第一言語の訛りが聞こえたりします。

「訛っていること」は恥ずかしいことではありません。自分の「日本訛りの英語」に自信を持ちましょう。

他人の英語をよく観察しよう

ただ、意思の疎通をスムーズに行うためにも、やはりその地域で話されている一般的な英語を身につけるのは大事です。アメリカ英語ならアメリカ人の表現、言い方をしっかり観察しましょう。特に口語表現などはなかなか学校や文法書からは習得がしにくいものです。例えば、

"many" と "a lot of"、 "much" と "a lot of"
の口語での使われかたの違いなど、文法上はどちらでも正しいがアメリカ人は明らかに使い分ける表現というのがあります。これらに目を向けましょう。

ゆっくり話そう

速く話すネイティブを真似しなくていいんです。速く話そうとしなくていいんです。アメリカ人でも、一語一語ゆっくり話すタイプの話者はたくさんいます。彼らの真似をしましょう。スピードより、一語一語のアクセントと発音を丁寧にしましょう。スピードはあとからついてきます。ゆっくり話すと、考えて言葉を紡ぎだす時間が増えます。またつっかえてもいいんです。日本語でも「えっとー」「そのー」というのを挟んだりすると思います。ネイティブでも"the, the, um, what do you call it... um..."とつっかえたり言い淀んだりしますから。

うまく物事を説明する方法を勉強しよう

物事を理路整然と順序立てて話す能力は足りない英語能力を補ってくれます。例えば、"辞書"というものを説明するときに、「それは何枚もの紙で出来ていて、言葉の意味が載っていて…」と細かい部分から説明するより「それは本のようなもので」と始めれば相手はあなたが何を話しているかを格段に理解しやすくなるでしょう。英語学習と同時に身につけておきたいスキルです。

自分の日本語から表現を持ってこよう

英語に慣れてくると「英語で思考する」ことができるようになってきます。しかしそれはまだまだ未熟なもので、発想や思考スピードは限定されています。この段階で私が体験したのは「自分が何を話したいのか分からない」というものです。日本語を英語に訳すことは難なくできるけど、会話で自分が何を言いたいのかわからない。こういうときは日本語を話しているときに口をついて出る文章、フレーズを英語に訳してストックしておくといいでしょう。ツイッターのつぶやきや、友達とのメールを英語で言い直してみるのは結構効果的でした。

英語を楽しんで話せる人を探そう

英語を話す時も、日本語を話す時も、あなたという基本的な人格は変わりありませんし、趣味や嗜好が突然変わることもありません。英語を話し始めてすぐの人は「みんなとよく喋れなければいけない」と思い込んで全く話題の合わない人と無理に会話をしようとしたりします。これは考えてみれば当然無理な話です。
こっちの大学に入学してすぐのころ、English Writing1Aという授業(学部生ならアメリカ人も留学生も関係なく全員履修する)で、「クラスメイトみんなとよく話せないといけない」と思い込んで頑張っていましたが、専攻も興味も趣味もかぶっていない、なんの共通点もない人と無理に会話を続けさせるのは本当に苦痛でした。その後Computer Scienceの授業を履修しているときではそんなこと意識もしませんでしたが、プログラミングやコンピュータといった同じ興味を共有しているぶん、そのクラスメイトとは会話は弾み、初めて「英語を話していて楽しい」と感じたのを覚えています。話していて楽しい人を探して英語を練習しましょう。

シャドーイング、オーバーラッピングをやろう

これはマインドセットではないのですが、シャドーイングとオーバーラッピングという練習方法はおすすめです。シャドーイングはCDなどに録音された英語を聞きながら、ほぼ同時か少し遅れて同じように自分もしゃべるというものです。印刷されたセリフ表などを見ながら、同時に重ねてしゃべる方法はオーバーラッピングといいます。これらの練習は、聞き取り能力と発音・アクセント、また喋る能力を同時に伸ばすことができるかなり効果的な方法です。
PodcastなどでESL(English as Second Language)と検索するとこれらに適当な音源がたくさん見つかります。最初はセリフをみながらオーバーラッピング、慣れてきたら完全に見ずにシャドーイングをやりましょう。このとき自分の発音を録音して聞き、どこが苦手なのかを把握するのも大事です。3ヶ月ほど続ければ目に見える効果があります。

聞き返す練習をしよう

相手になにか言われたが、何を言われたのかわからない…。そういうときに分かったふりをしても英語は伸びませんし、ますます気まずい雰囲気になってしまいます。そのときのために聞き返すための練習をしておきましょう。アメリカ英語では
"sorry?"

"What's that?"(whatから始まるが、文末は上げる)

"Say that again?"

などと言って聞き返したりします。ネイティブ同士でも聞き返し合うのは当然あるわけで、恥ずかしく思う必要はありません。また、オウム返しに疑問文を聞き返すというのもいいでしょう。
"What classes are you taking this semester?"

に対して

"What classes am I taking this semester?"

と言った具合です。


以上9つのことがらが英語を学習する上で私が感じたことです。

残念ながら、日本人というのは一般に英語が苦手だと思われているようですが、とにかく自信を持って話せれば日本人だからといって特別英語ができないはずはありません。